Kato Philharmonic Orchestra Blog

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2010/7/31

オーケストラの練習が夏休みなので
このブログも夏休み自由研究の様相を呈してきました(^^;)

前回に引き続き歌詞に出てくる単語を取り上げますが
前回は単語の頭に注目しましたので
今回は単語の終りに注目したいと思います(^^;)

「第九」の歌詞の中で何箇所か「t」で終わる単語があります
例えば主要な文節の最後に来る単語を挙げてみますと

 geteilt 「分割」
 weilt 「宿る」
 Gott 「神」
 Welt 「世界」
(上記単語の日本語訳はGoogle翻訳による)

この「t」には母音がありませんので「ト」にはならず
あくまでも「t」のみの発音になります
合唱指導ではよく「つばを飛ばすように」とか
「梅干しの種を飛ばすように」とか言われます。
本当に飛ばされると前で演奏している奏者は
困ってしまいますが・・・(;^^)

それはさておき

上記の4つの単語の中でも「Welt」という言葉は
特に重要視されているように思います。

Welt」の単語が出てくる小節番号を全て挙げてみますと

 602小節目「!」(男声合唱全員)
 610小節目「!」(合唱全員)
 638小節目「」(合唱全員)
 662小節目「!」(合唱アルトのみ)
 670小節目「!」(合唱アルト・テノール)
 678~684小節目(合唱バスのみ)
 686小節目(合唱ソプラノのみ)
 688小節目(合唱バスのみ)
 690小節目(合唱ソプラノのみ)
 692小節目(合唱ソプラノのみ)
 708小節目(合唱バスのみ)
 716小節目(合唱ソプラノ・テノール)
 718~726小節目「!」(合唱ソプラノのみ)
 720~721小節目「!」(合唱テノールのみ)
 728~729小節目「!」(合唱ソプラノのみ)
 729小節目「!」(男声合唱全員)
 737小節目「」(合唱テノールのみ)
 858小節目「!」(合唱全員)
 860~863小節目「!」(合唱全員)
 883小節目「!」(合唱全員)
 885小節目「!」(合唱全員)
 887小節目「!」(合唱全員)
 891小節目「!」(合唱全員)ff
 893小節目「!」(合唱全員)ff
 899小節目(合唱全員)
 903小節目「!」(合唱全員)

ここで気がつく事として

<その1>
演奏の楽譜と照らし合わせて頂くとよくわかるのですが
「!」の付いた小節番号のところは曲の中でも盛り上がる所になります
この「!」は実際の歌詞の上で「Welt」の後に「!」が入ります。
(891・893小節目はフォルテッシモが付いています)

もちろん「?」のついている所は「Welt」の後に「?」が入りまして
オケ側も音的に「?」の付く音にする必要があると思います
(音程がズレているとかではなく・・・)

実はこの稿を書き始めた時、全ての「Welt」に「!」または「?」が入るものと思っていましたが、
二重フーガの所などに「!・?」の付かない「Welt」がある事が分かりましたので軌道修正しました(^^;)

<その2>
独唱者(ソリスト)の歌詞には「Welt」が出てきません
(間違っていたらスミマセン)
「世界」を表現するなら合唱で!という事でしょうか?(^^;)

<その3>
上記の中で何箇所かは「Welt」と歌いながら長く伸ばしたり、
『678~684小節目(合唱バスのみ)』については
Welt」の歌詞のままフレーズで音が動くのですが、この場合

たぶん「We~~~~~~~~~~~lt」と歌うように思うのですが
たいていの楽譜には「Welt~~~~~~~~~~~」と書かれているので
「t」の発音のままどうやって音を伸ばすのだろうと考えると
夜も眠れなくなってしまいます(^^;)

#もしかすると「Wel~~~~~~~~~~~t」でしょうか?(^^;)


思ったよりも長編になりましたので本日はこの辺で失礼します。
 

投稿者: トトロ /

2010/7/25

表記を「ベートーヴェン」に直します(^^;)

2回目は歌詞についてなのですが
ネットで「ベートーヴェン 第九 歌詞」で検索をかけると色々と
出てきますので内容についてはそちらに任せる事として(おいおい)

この歌詞中でよく出てくる単語を数点挙げてみます
 "Freude"(歓喜)
 "Brüder"(兄弟)
 "Flügel"(翼)

他にも色々あるのですが、特にこの3つを採り上げたのは
この3語に共通しているのは日本人に馴染みのない
「二重子音」であることです。

一般的に歌詞を憶える場合それぞれ
「フロイデ」「ブリューダー」「フリューゲル」
なのですが、「フ」や「ブ」に対応する「ウ」の母音がありません

よく陥りやすく合唱指導の際に指摘される点としては
「フ」や「ブ」が拍の頭に来てしまう事です
本当はその後に出てくる母音が拍の頭に来るように歌うのですが
そうすると「フ」や「ブ」が拍の頭より早くフライング気味に
入らなければなりません

その意味では楽器演奏とはまた違った難しさがあるように思います

次回は何を採り上げようかな?(^^;)

 

投稿者: トトロ /

2010/7/24

本日のやしろ国際学習塾は会議室で会合が行われていたせいか
駐車場が「満車」でして、少し遅れていらした方は
少し離れた所の駐車場から炎天下歩かれることになりました。
どうもお疲れさまでした (ーー;)

演奏上の注意としては、音を収めようとする時に
テンポが遅くなる傾向があり、音楽の推進力を
削ぎかねませんので注意下さいとの事です。

時々、吉沢先生は色々な経験に基づいた話をされるのですが
その中で、音程が確実に取れないときに「低め」に出るよりも
「高め」に取るように教えられるのに、実際にそれをすると
お叱りを受けたエピソードを紹介されました。
私も同じような経験がありまして、音程が低く出ると
「ぶら下がっている」とお叱りを受けるのですが
だからと言って高めに取っても、相対的に他の人が
「ぶら下がる」事になる訳で、その意味では音程を
合わせることは自分のイメージだけでは出来ないという
意味で難しい事だと思います。

次回の練習は8月21日(土)です。
ご注意ください
4週間空きますので当団も夏休みです(^^;)
(私は次回練習を休みますので、次に出席するのは夏合宿になります)

投稿者: トトロ /

2010/7/10

今日の練習開始時に楽器が凹んでいたのに気がつきました
そのせいか演奏まで凹んでしまいました(ToT
練習後大阪の修理屋まで直行する事になりました
新車になって初めてのドライブが楽器修理屋とは・・・

前回のブログ記事の影響もありましたのか
今日の練習の中では第九の歌詞についての
吉沢先生の解釈の説明も交えての練習になりました
それにつきましてはまた稿を改めることにします

それにしても第九の有名なフレーズを四分音符単位で
押してしまうといつの間にか般若心経に聞こえて
くるのにはビックリしました(^^;)
確かにお経みたいなところはありますが...
(書き方が抽象的すぎて内輪受けになる予感がします)

あとは、木管楽器奏者の席の間隔が広いとの
指摘がありました。普段はどうしても間隔を
広く取りがちですが、まず第一義的には
アンサンブルの緊密化のため、それから
特に今回の第九のように合唱団も含んだ
大所帯での演奏になるとどうしても場所の
制約が出てきますので、その対応も含めて
普段から間隔を寄せて演奏することに
慣れる必要があるように思います。

次回の練習は7月24日です
8月の合宿の申し込みは出来る限り
今月中にお願いします

投稿者: トトロ /

2010/7/4

ベートーヴェンの「第九」交響曲
この曲を演奏する上でオケ・合唱両方の立場から
色々考えないといけない事を思いつくままに
不定期で書きたいと思います

まず1回目として

合唱にとってオケの伴奏で歌うというのは
あまり機会がないものでして
合唱側は普段の練習ではピアノ伴奏で練習します

歌う直前に音程を取るときに、
ピアノで音程を取るのに慣れてしまうと
オケとの合奏に変わると「音程が分からない」状態に
陥ります。特に631小節目の男声は音程が
取りにくいと思います

トロンボーンなどの管楽器が合唱と連動している
箇所もありますが、全部が全部そうではないので
オケの音の中から基準となる音を探さなければなりません

また合唱から見ればオケの演奏は「伴奏」なのですが
オケから見ると「合唱付の交響曲」なのでオケとしての
演奏を中心に考えています。ですから合唱の事まで配慮できる
余裕はありませんので、オケの中でどの音を聞きながら
歌うのかを予め把握しておく必要があります

とりあえず第一回目はこのぐらいにしたいと思います。
次回は歌詞に触れてみたいと思います。
 

投稿者: トトロ /